いろり社労士事務所 代表 萩原 康介– Author –
いろり社労士事務所 代表 萩原 康介
新潟市出身。上智大学外国語学部卒業、一橋大学法科大学院修了。物流業専門の社会保険労務士。2023年に「いろり社労士事務所」を開設。トラック運送業、観光バス業、倉庫業に特化した支援を行っている。紛争を未然に防ぐ規程作りや労務管理を得意とし、単なる手続き代行に留まらない経営サポートを展開。2024年問題などの業界特有の課題に対し、経営者の良き理解者として現場に即した実務的な解決策を提案している。福岡市在住。
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歩合給の比率が高いと違法?運送業界に広まる「誤解」と真のリスク
よくある誤解 運送会社の経営者様や運行管理の方とお話ししていると、「賃金総額に占める歩合給の比率が高すぎると違法になると聞いたが本当か」というご質問をよくいただきます。 結論から申し上げますと、歩合給の比率が高いこと自体が直ちに法律違反に... -
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特別休暇の廃止は「不利益変更」にあたるか?賃金制度見直しの際の法的注意点
特別休暇の廃止 運送業界の経営者様から、「歩合給制を導入しているため、実働がない特別休暇(慶弔休暇など)に通常の賃金を支払うのは制度の整合性がとれない。思い切って廃止したい」というご相談をいただくことがあります。 たしかに、働いた分だけ稼... -
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アルコールチェック違反に対する懲戒処分
アルコールチェック違反に対する評価 運送業界において、アルコールチェックの徹底は「命を守るための絶対的なルール」です。 昨今の法改正や社会情勢の変化により、飲酒運転に対する世間の目はかつてないほど厳しくなっています。 万が一、飲酒運転による... -
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長期療養中の従業員の退職手続
「寄り添い」と「決断」 運送業界を支えてきた熟練のドライバーやスタッフが、脳梗塞などの不測の病に倒れ、長期療養を余儀なくされるケースは少なくありません。 会社としては、長年貢献してくれた従業員に寄り添いたい一方で、休職期間が長期に及ぶと、... -
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無断欠勤が続いたら「初日に遡って退職」?音信不通への対応と潜むリスク
ドライバーが音信不通になったらどうする? 運送業界の経営者や管理者の皆様にとって、頭を悩ませる問題の一つに「ドライバーの音信不通」があります。 昨日まで普通に働いていたドライバーが突然連絡もなしに欠勤し、電話もメールも繋がらない。 このよう... -
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事故と虚偽の説明を繰り返すドライバーへの懲戒処分について社労士が助言を行った事例
今回は、過去に何度も事故を起こし、そのたびに虚偽の報告を繰り返してきたドライバーに対し、会社が検討していた「出勤停止14日間」という厳しい処分を、法的な観点から精査し実施した事例をご紹介します。 事故の隠蔽と虚偽報告の常習性 対象となった従... -
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ドライバーに対する出張旅費(日当)の支給と労働条件の不利益変更
ドライバーに対する出張旅費制度 運送業界の経営者の皆様にとって、長距離ドライバーの労働時間管理とコスト負担は常に悩みの種です。 特に2024年問題以降、いかにしてドライバーの手取り額を維持しながら、会社としての法定福利費や未払い残業代リスクを... -
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36協定の割増賃金率にご注意ください
36協定の落とし穴 運送業界において、働き方改革関連法の適用により労務管理の重要性が増しています。 その中で、多くの事業所が毎年届け出ている「36協定(時間外・休日労働に関する協定届)」の記載内容について、意外な落とし穴が見つかっています。 特... -
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社労士がフォークリフト作業計画の未作成に対する是正勧告への緊急対応を行った事例
運送業・倉庫業を営む企業様より、労働基準監督署の調査において「フォークリフト作業計画」が作成されていない旨の指摘を受けたとのご相談をいただきました。 ご相談の経緯と課題 監督官からの指摘を受け、是正報告書の提出期限が目前に迫っているという... -
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判例解説「ビーラインロジ事件」(東京地裁令和6年2月19日)
本判決は、賃金体系を変更した際、たとえ「同意書」を取っていたとしても、不利益の内容が正しく説明されていなければ無効になることを示した、運送業者にとって極めて重要な警鐘となる事例です。 事案の概要 本件は、トラック運転手5名が、一般貨物自動車...